前回のつづき。旅の最後に立ち寄ったのは塩山の慈雲寺(じうんじ)
青峰園でワインを買っている時、店の方にこのしだれ桜のことを教えていただいた。
塩山駅から北東へ車で10分ほどの場所にある。
花は、ほぼ散っていた。
が、古木が静かに佇む姿は味わい深かった。樹齢はおよそ320年と伝わるそう。
木道の上を間近に寄れる。
すでに緑の葉が目立つ枝も。
見事な枝ぶり。旺盛な樹勢が感じられた。
お堂より高い樹高は15m、枝張りは東西20m、南北18mで幹の目通りは3.2mだそう(Wikipediaより)
境内には満開の若木もあった。
こちらは花モモか。
教育委員会による説明板があった。
慈雲寺
天龍山慈雲寺は臨済宗妙心寺末である。
暦応年中(1337~1342)に夢窓礎石が開創したと伝えられる。
市指定の絹本着色十六善神像図は、大般若供養の際必ず奉懸されるのである。この絵画は平安時代仏画の古様を遺しながらも装飾的、耽美的な傾向に陥らず、雄渾、明快な表現を有しており、室町時代の作と考えられる。
また、もう一幅の市指定紙本着色渡唐天神像図は、一般的な渡唐天神図とは異なって、束帯を着けて梅枝を持たず、椅坐の形式をとり、手持ちのかわりに足下に天神の象徴である梅の枝を描いている。
なお、境内に樋口一葉、真下晩菘の碑がある。
指定文化財
絵画:絹本着色十六善神像図・紙本着色渡唐天神像図
天然記念物:慈雲寺のイトザクラ(昭和46年4月1日市指定)
平成7年3月 塩山市教育委員会
こちらが「一葉女史文学碑」
Wikipedia「慈雲寺」によれば樋口一葉自身は一度も塩山を訪れたことは無いが、ここは両親は生まれ育った村で、父は慈雲寺の寺子屋で学んだにちなむそう。塩山の地は一葉の作品の随所に出てくるとのこと。
上記の項では、満開のイトザクラの写真も見られた。
現地の解説板。
その隣に咲いていた「イチヨウザクラ」
境内周辺は、ゆるやかな傾斜地になってる。南に見渡せる甲府盆地。
東側には山が迫り、斜面には桃の花。
境内の北西側。こちらは梅でしょうか。
帰路、勝沼インターへ向かう道すがら。オオシマザクラ(?)越しの甲府盆地。