墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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コナベ古墳(小奈辺陵墓参考地) 奈良県奈良市法華町

前回のつづき。

ヒシアゲ古墳の拝所から散策路を南東に進むと、コナベ古墳の後円部左上に出る。

 

コナベ古墳の周濠と後円部(右側)

 

コナベ古墳(小奈辺陵墓参考地)は奈良県のサイトによれば、全長204m、後円部直径125m・高さ21m、前方部幅129m・高さ19m、墳丘は3段築成で、くびれ部の両側に造り出しがある。
周囲には円墳、方墳型の陪塚が10基残り、周濠の外堤南部分の発掘調査で埴輪列が巡っていたことがわかっている。
近接するヒシアゲ、ウワナベの3つの大型古墳の中では最も古くて5世紀前半と考えられているそうだ。

https://www.library.pref.nara.jp/nara_2010/0319.html

 

Wikipedia「陵墓参考地」の項に見られる、陵墓参考地一覧(昭和24年)での小奈辺陵墓参考地の被葬者候補は、仁徳天皇皇后磐之媛命とあるので、同じ人物がヒシアゲ古墳とコナベ古墳に被葬者・被葬者候補とされていることになる。

 

同じ位置からパノラマで。右が前方部方向になる。 

 

コナベ古墳の西側の周濠。濠の幅は30~40m程、濠を含めた長軸全長は270m位か。

 

後方部を入れての前方部方向。

 

濠ではカモが泳ぎ回っていた。

 

くびれ部の対面辺りから前方部方向。

 

濠沿いの道に柵がないので夜の訪問は要注意。

 

前方部を対岸から。

 

来た道を振り返って。

 

前方部の南側の濠。対岸まで210m位。

 

前方部左下の角を。

 

長軸中心線のあたりから前方部。

現地では高札や説明版は見つけられなかった。

 

そこから東側の風景。

 

ズームすると若草山の山頂がわかった。

 

2年前の訪ねた場所。

 

前方部右下の角を。

 

道は磐之媛命陵(ヒシアゲ古墳)とウワナベ陵との分岐になった。 

 

その分岐を過ぎると、航空自衛隊奈良基地の正門になる。 背後の山がコナベ古墳。

 

航空自衛隊幹部候補生学校と記された掲示板。1957年に山口県防府南きちから移転してきたそうだ

下記の文言もあった。

当基地は奈良市内の北部、旧法華経寺領内に在り、平城旧跡北東、宇和奈辺、小奈辺両古墳に接し、古代から天平への歴史を伝える多くの史跡に囲まれ日本人としての完成の陶冶、武人としての修練の場に相応しい環境にも恵まれています。