前回のつづき。
助戸山3号墳は、足利市文化財公開の昨年のパンフに載っていた場所だったが訪ねてみた。
足利織物記念館からは500mほど北の定年寺に残る。お寺が見通せる道に入ると、遠くからでも墳丘らしきものが見えた。
ズームで。
すぐに山門に着いた。
石段を上がって本堂に参拝。
本堂の近くに古墳の説明板があった。
足利市重要文化財(史跡)
助戸山3号墳 1基
助戸山3号墳は、全長27.5m、二段築成の前方後円墳である。葺石を有し、テラスに円筒埴輪列を伴う。前方部南隅テラスでは、円筒埴輪列の間から須恵器の大甕が出土している。
内部主体は、後円部中心に南向きに開口する横穴式石室で、天井石等上部は既に失われていた。平面形は、玄室がやや胴張りの無袖型石室で、全長7m以上、玄門及び玄室内に間仕切り石を有する。副葬品は直刀、鉄鏃、馬具(環状鏡板付轡)、金銅製耳環、ガラス製勾玉、ガラス製小玉などが出土した。このうち直刀一振の鍔・はばきから象嵌が発見されたことは特筆される。人骨や耳環の数から6世紀後半から7世紀初頭頃まで5人程度が埋葬されたことが推定される。
助戸山3号墳は、助戸山古墳群の中で唯一の前方後円墳であること、規模や副葬品などから主に助戸地域を統括した小首長層及びその家族の墳墓と考えられる。
助戸山3号墳は、発掘調査により古墳のほぼ全容が確認され、市内に残された小規模前方後円墳として保存状態もよく、本市の古墳時代を語る上で貴重な史跡である。
平成14年11月14日指定 足利市教育委員会
本堂の左側の方に上り道があり、進んでいくと古墳の標柱が置かれた山道があった。
樹林の中を一旦登る。
そして降りる。
降りて開けたところに助戸山3号墳はあった。
前方部から後円部方向。
後円部墳頂から南側の眺め。
左側をズームすると、旧木村織物工場のあたり。
土のうが積まれた石室入口。
後円部から前方部。
さらに引いた位置から。
さらに東に上る道が続いていた。
上がっていくと休息所が。
まだ先に続いていたが、時間の関係で引き返した。
下りは墓地の中を通らせていただいた。横目に見た墳丘。
下から見た墳丘。