墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「タイ 仏の国の輝き」展 @東京国立博物館・上野

2017年、日タイ修好130周年を記念する展覧会が今週末(8/27)まで開催中。

タイでは今でも国民の95%が仏教を信仰し、その歴史にも仏教文化が深く関わっている。本展ではタイ族前史の古代国家からスコータイ朝、アユタヤー朝、ラタナコーシン朝(現王朝)における仏教美術の名品を見ることができる。

 

公式サイトの「見どころ」でいくつかの写真を見ることができるが 、展示物のメインは仏像や法輪など仏教関連が中心。

トグロを巻く大蛇を台座にした座像や片足を踏み出す遊行像など、日本の仏像とは異なる仏陀の姿を見ることができる。微笑みの表情、広い肩幅とくびれた腰、ろうそくの炎のような形の髪型などが特徴的だが、全体に”若々しい”仏陀だった。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1848#top

 

目玉のひとつが「ラーマ2世王作の大扉」で、ここだけ撮影可(後ろの仏陀像は写真)

 

高さ5mを超える大扉は、1807年創建の王室寺院ワット・スタットの正面を飾っていたもの。扉の表側には、厚い板に樹木や動物が超絶技巧で重層的に彫り込まれている。

国王ラーマ2世(在位1809〜1824)が、自ら彫ったと伝えられる。

扉の完成後、他に同じような扉を作れないように使った道具を全てチャオプラヤ川に捨てさせたという逸話が残るそう。

 

下方には鹿や猪や虎が。

 

木の洞から顔を出すのは人面鳥。ムカデはちょっと生々しかった。

1959年に火災に遭って一部焼損した後、処置を施せない状態だったところ、2013 年から日タイで協力して保存修理作業を進めてきたとのこと。

 

みうらじゅんいとうせいこうトークが入った音声ガイド(520円)を借りたが、この大扉について、日本だったら横長で欄間になるところとの、みうら氏の視点が面白かった。

 

大扉の裏側には鬼神などの絵が描かれている。

本展は平成館にて開催で一般1600円。9時半~17時までだが金土は21時まで開館。8/27(日)で終了。 

 

本館1階の「親と子のギャラリー」では、「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」が開催されている。


東博所蔵「松林図屏風」の世界に入り込んでいくような数分の映像展示。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1867#1

畳みに上がり座った位置で間近でレプリカを鑑賞することもできる。 

別の部屋ではフリーア美術館所蔵の「群鶴図屏風」(複製)と映像インスタレーションが見られる。これらの展示は9月3日まで。