前回の続きの8月5日の朝。
白馬岳山頂でご来光を見て白馬山荘に戻った後、午前7時半に白馬山荘を出発した。
周りを見渡せる稜線の道は夢気分。自然と笑みがこぼれる。
ストックで指す方向には旭岳。中腹の巻き道を進むパーティが見えた。
こちらは前を行くパーティと剱岳。
左手眼下には、白馬頂上小屋のテント場。
左が白馬鑓ヶ岳。北側になだらかな斜面の窪みに多くの雪が残る。
パノラマで。
(スマホの方は「画面の向き」のロックをはずし横位置も試して見て下さい)
振り返っての白馬岳。
斜面には多くの高山植物が咲いていた。 オレンジはコオニユリ。
イブキジャコウソウ。
杓子岳とそこへのルート。
左手・東側は、ガスが上がってきた。
ズームすると大雪渓を登ってくる人々が確認できた。
白馬岳(左)もガスに隠れそう。 実際この後すぐに見えなくなった。
杓子岳への最後の登り。
まっ平で広大な斜面。
東側は垂直に近い崖になっている。
杓子岳頂上には9時に到着。
標柱はロープの外側の立入禁止区域に立つ。その先はオーバーハングのように切り立った崖。
すぐ近くにもうひとつ、少しだけ低いピークがある。奥の白馬岳は雲に隠れた。
雲海の先をズーム。八ヶ岳にも雲が湧いていた。右端は富士山。
西側から天頂部に不思議な形の雲があった。
異なる筆で描いたよう。
天頂部から東側にかけて。右を向いた魔女と馬と虎のようでは・・・
「魔女」の鼻のあたりには彩雲が写っている。
そこを飛行機が通過すると、飛行機雲が背後の雲にまっすぐな影を引いていた。
雲を鑑賞後、すぐに出発。振り返っての杓子岳山頂。
さきほどの標柱が非常に危うい(脆そうな)場所に立っていることがわかる。
次に目指すは白馬鑓ヶ岳。
小さなピークを乗り越えて、最後の登りへ。
白馬鑓ヶ岳山頂、2903mには9時過ぎに到着。
振り返ると杓子岳山頂も雲の中。
唐松岳や五龍岳、鹿島槍が岳が見えるであろう方角も雲の中となっていた。
昨年薬師岳に登った際には山頂から白馬鑓ヶ岳が望めたのだが…(白馬岳は立山の蔭)
薬師岳までは直線距離で35kmほどになる。
30分ほど休んで、南の稜線を下る。
しばらく下って振り返ったところ。
このあたりでコマクサに出会えた。
白馬鑓温泉への分岐の手前あたり。
西側は大きなすり鉢状の地形。
振り返るとどっしりとした白馬鑓ヶ岳。
分岐から東に降りていくと雪渓もあった。急に緊張を要する道になる。
その先には一面チングルマの花畑が。
同じチングルマが登山道の逆サイドでは綿毛になっていた。
ゼルダの祠のような岩。
見上げると流れ落ちてきそうな雪渓。
鎖場を降りて振り返ったところ。ここは高低差5mほど。
普通に見える登山道にも、滑りやすい蛇紋岩があるので注意を要する。
白馬鑓温泉小屋が見えたときは、ほっとした。
13時半過ぎに到着。大休止を除くと5時間半のコースタイム。
なんとここには露天風呂がある。荷物を部屋に置いて直行。
3度目の入浴時に撮った写真。緊張していた身体も心も解けていった。
つづく。