墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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熊谷守一美術館 東京都豊島区千早

先日、豊島長崎の富士塚を訪ねた際に近くにあった美術館を訪ねた。

有楽町線の千川駅と要町駅との間くらい、住宅街の中にある「熊谷守一美術館」

かつての画家の住まい・アトリエの跡地に1985年に美術館が建てられた(2007年に豊島区立となっている)

 

熊谷守一(くまがい もりかず:1880~1977)は、Wikipediaによれば、日本美術史においてフォービズムの画家との位置づけになるが晩年は抽象絵画に接近した日本画家で、その生活スタイルから「画壇の仙人」とも呼ばれたそう。

52歳でこの地に移り住んでからは97歳で没するまで、自宅と15坪の庭からほとんど出ずに家族、猫、鳥たちと過ごしたとのこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/熊谷守一

 

1階と2階に展示室がある。

自宅の庭で観察したであろう身近な対象が、少ない色数で版画のように塗られた画面からは、温かな目線が感じられた。

 

下は購入した絵葉書2枚。上段は油絵の「白猫」(4号)、下段は墨絵の「蟻」(45cm×57cm)

 

公式サイトで収蔵作品をいくつか見られる。

http://kumagai-morikazu.jp/art-work/index.html

 

美術館にはカフェもある。 

 

カフェの壁には画家になった次女(美術館の創立者で現館長)の熊谷榧(かや)氏の絵が展示されていた(ここのみ撮影可)

展示室の各作品に添えられている榧館長のコメントも興味深かった。

 

生れ故郷の岐阜県中津川市付知(つけち)町にも記念館があるとのことで、機会があれば訪ねたい。

http://www.morikazu-museum-tsukechi.jp/