墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

町田市立国際版画美術館「戦争 版に刻む記憶」展 東京都町田市原町田

前回のつづき。

三輪地区の3ヶ所の横穴墓群を見た後、市立の国際版画美術館へ行ってみた。

1987年に版画専門の美術館として開館し、収蔵作品はヨーロッパ中世から現代まで、27,000点以上に及ぶそう。

町田駅から徒歩15分ほど、芹ヶ谷公園の南端にある。駐車場あり。

http://hanga-museum.jp/guide/access

 

建物は1986年に竣工し、2015年に半年かけて大規模修繕を行ってリニューアルしている。

 

ぐるっとパスで「入場」できることを知って今回初めて訪れたが、この日は無料開館の日だった。

 

7/23まで、企画展「戦争 版に刻む記憶」を開催中。一般600円。

 

広い展示室に120点以上、戦争の惨禍を描いた版画が展示される。 

 

作品群は3つに分けられる。最初は17世紀、ジャック・カロ(1592~1635)が三十年戦争を描いた「戦争の惨禍」(1633年刊)

 

次に19世紀、ゴヤ(1746~1828)が スペインの半島戦争を描いた「戦争の惨禍」(1810~20年に制作)

 

最後は20世紀、オットー・ディックス(1891~1969)が第一次世界大戦での塹壕戦を描いた「戦争」(1924年刊)

 

ジャック・カロの作品などは小さな画面に細かい描写がなされていたが、壁面に掲げられた作品を間近で鑑賞できるのでありがたかった(撮影も可)

ほぼ、どの作品にも、無残で無慈悲な、暗く重い場面が描かれていたが、戦場の様子がリアルに伝わってくる興味深い内容だった。

何点かは公式サイトやそこにリンクされているチラシで見ることができる。

http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2017-334 

 

上記サイトには、なぜ画家達は戦争という主題にひきつけられ、悲惨な様相を執拗なまでに版に刻んだのか、それは戦争の悲惨さを伝え人間の愚かさを訴えかけるためだけだったのか、という問いかけも提示されていた。

 

鑑賞後は窓からの緑がきれいな「喫茶けやき」で一息ついた。

 

美術館から先に谷戸の緑が続く。水路で遊ぶ子供たちで賑っていた。