坂茂展を見にTOTOギャラリー・間へ行った際、2階の書店で雑誌を購入した。
「東京人7月号」の特集は「土木地形散歩 心躍るドボ景Best10」
江戸期からの歴史を受け継ぐ「ドボ景」が、詳しい地図や資料とともに、東京スリバチ学会の皆川典久氏、法政大学教授の陣内秀信氏、オンライン土木博物館「ドボ博」館長の北河大次郎氏らの鼎談形式で語られている。
興味深かったのは阿部貴弘氏による「微地形を読んだ城下町」
日本橋北側の町人地の街路が微妙に直交でないのは、初めに作られた道が雨水排水を考慮して微高地の尾根筋に作られたから、という説に得心が行った。
また、この本で「ドボ博」というウェブサイトのことも知った。
現在サイト上では「東京インフラ解剖」という企画展が開催されていて、東京のインフラや地形88ヶ所が人体の器官に見立てて選ばれて、美しい写真とともに土木学会附属土木図書館の貴重な資料を用いた解説を見ることができる。
奥深い”沼”に、はまっています。