5月14日の最終日に建築史家・建築家(そして路上観察者であり、江戸東京博物館の現館長)藤森照信の展覧会へ行った。
一般800円。図録は売り切れだったが再発行が行われるようだ(今後公式サイトに案内が出るとのこと)
展示室内は撮影可となっていた。
入ってすぐの展示室。
写真家の増田彰久氏が大判で撮影した建築写真が周囲の壁を取り囲む。
中央に置かれた椅子も藤森氏によるもので着席可。素材の木との一体感を味わいながら座って鑑賞。
部屋の奥には、多治見市モザイクタイルミュージアム蔵の「タイルカー」
藤森氏は、このミュージアムの建物の方を手がけていて、後ろの壁には数多くのスケッチや図面が掲げられていた。
写真を見るといってみたくなる。こちらで詳しく紹介されていた。
次の部屋は”未来の都市”がテーマ。
2007年に作られた「東京計画2107」には、東京タワーの廃墟模型も。
陸地には緑の中に塔のような集合住宅が。
奥の写真は、2112年のミュンヘン、”ベジタブルシティ”のプラン。
その先は「たねや」さんのコーナー。行き止まりかと思いきや、細い扉があって次の部屋に続いていた。
振り返るとコケの山。
コケを多く用いた部屋は「たねや」グループのフラッグシップ店・ラ コリーナ近江八幡の展示。
ひときわ大きなスペースで座れる家具もある。
丸太をくり抜いて作った建築模型も。
通路を使っての、屋根材・壁材の展示解説は様々な技法があることがわかって大変興味深かった。
最後は茶室のコーナー。
本展のために作られた移動式茶室もあった。
「空飛ぶ泥船」の模型。
実物は、神長官守矢資料館や高過庵とともに諏訪にある。
本展を見て、他の作品も現地を訪ねたくなった。
別の部屋で路上観察学会の写真展示もあり、全体で非常に充実した時間を過ごせた。
外へ出て、水戸芸術館のシンボルタワーを見上げる。タワーも含めた建物の設計は磯崎新。