たまたまグーグルマップを眺めていたら、埼京線の中浦和駅から徒歩5分の駅近に桜のきれいな古墳があることを知ったので訪ねてみた。
駅から西へ、武蔵野線の貨物線高架をくぐって細道を行くと神明神社がある。
社殿の右後ろにしっかりした土盛りがあった。
境内には神明神社の御由緒。
御祭神は天照大神。かつて古墳を挟んで東側に真言宗神明山東福寺の本堂があり、神明神社はその境内社だったが明治4年に東福寺は廃寺となり、神明神社はその管理下を離れた。東福寺は昭和46年に再建されている。
神社側から墳丘へ上がらせていただく。こちら(南側)からだと桜は五分咲きくらいだった。
墳頂と北側の眺め。
パノラマで。すぐ北を川が流れていた。
墳丘の東~南側。奥は武蔵野線の貨物線高架。
墳頂で見上げた桜の天井。満開一歩手前。
南東側の裾に説明板が見えた。
説明板の下から。
神明神社古墳は大宮台地の最南端に位置する円墳だった。
さいたま市指定史跡
神明神社古墳
昭和56年4月4日指定 所有者:神明神社
さいたま市西部は、古墳時代に数多くの古墳が造られた地域です。西区から南区に至る台地縁辺や自然堤防上には、古墳群がいくつも連なって分布しています。
この神明神社古墳は、周囲の低地を一望できる、細長い台地の最南端にあります。直径33m、高さ4.5mの円墳で、市内でも有数の規模の古墳です。
古墳時代後期、6世紀後半から7世紀前半頃に造られたと考えられており、大部分が良好な状態で保存されています。
さいたま市教育委員会
足元にはスミレが咲いていた。
北東側から見た墳丘。
桜は北側の方がよく咲いていた。
九分咲きぐらい。散り始める前。
北西側は遊具のある公園になっていた。
西側から見た社殿と墳丘。
川を渡って対岸から。
桜を眺めるには対岸からの方が迫力がある。
花で隠れ気味の墳丘。
北西側から。
墳丘の東側の東福寺参道。
屋根の下には庚申塔があった。
こちらは不動明王か。
板碑もあった。
鎌倉末期、正和4年(1315)の古い貴重な板石塔婆だった。
お寺には平安後期・12世紀頃の木造如来形座像もあるようだが、非公開とのこと。
高架の位置が高い中浦和駅。
神明神社古墳の桜はホームからも見えた。