1958年に出版した写真集「The Americans」が今でも多くの人々に影響を与え続けている”現代を代表する写真家の一人”であるロバート・フランク(1924~)の写真展を見に行った。入場無料、11月24日まで。
画像は新聞のロール紙に印刷されたもので、展覧会終了後は廃棄される。
デリケートで高額なオリジナルプリントでは公開機会が少ないとに対して、製本家ゲルハルト・シュタイデル氏が考えたアイデア。世界各地で巡回するが、展示後に「作品」が残って売買されることへの防止策でもあるそうだ。
540円の”図録”はドイツの新聞を模した仕様。
作品点数は約250点。基本的に撮影可となっていた。
The Americansのコンタクトプリント(ベタ焼き)の展示も。シャッターを切っていった流れが見える。トリミング前の構図も。
チューリッヒ生まれのロバート・フランクはグッゲンハイム財団の奨学金を得て、1955年から1956年にかけてアメリカ各地を旅してその時代の市民の生活をフィルム767本、約27,000点を費やし、80数点を選び出して「The Americans」を造り上げた。
コンタクトプリント集は厚い本にもなっている(会場で見られます)
Looking in: Robert Frank's The Americans
- 作者: Robert Frank
- 出版社/メーカー: Steidl
- 発売日: 2009/03
- メディア: ハードカバー
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熱心に見ている方が多かった印象。
本となった写真集を手に取って見るのとまた違うのでは。
入口のタイトル。
その隣にあった写真家のメッセージ。
”良い”写真には「humanity of the moment」「ビジョンのあるリアリスム」が必要であると語っている。
写真展はニュースでも取り上げられていた。
見終わって外に出るとすでに日が落ちていた。
少し足を伸ばして”上野桜木あたり”の谷中ビールへ。
住宅街の路地を入っていくと、数軒の古い木造住宅がリノベーションされた一画がある。
以前にDAIKIさんの記事を見て気になっていました。
かなり賑わっていましたが庭の樽テーブルが、運良く1つ空いていました。
飲み較べセットをいただきました。
水の出る井戸もありました。