前回のつづき。
本郷まで来たので東京大学の学内博物館へ足を延ばしてみた。
通りに沿って赤門方向へ。
赤門前では多くの人が記念写真を撮っていた。
門をくぐって右に、学内の博物館へ。
博物館への道沿いには理学部生物学科の建物(理学部2号館)
昭和9年(1934)竣工で設計は内田祥三。国の登録有形文化財 指定ではないが、スクラッチタイルの重厚な建物。
その先に、東京大学総合研究所博物館があった。
2016年5月から「UMUTオープンラボ~太陽系から人類へ」展を開催中。入館無料だが、土日祝は休館。
アプローチ(屋外)に設置されていた「伝アインシュタイン・エレベーターの昇降装置:昭和元年(1926)竣工」
理学部旧1号館にあったものだが「アインシュタイン・エレベーターと伝えられてきた理由は定かではない」とのこと。
MACROSPHERE・CHRONOSPHEREと門の両脇に刻まれている。
重厚な扉を開けるといきなり展示が始まる。
以下は公式サイトのpdfより。 展示室と研究室とが一体となった実際にガラス張りの”オープンラボ”ということのようだ。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2016UMUTopenlab.pdf
真理の探究を目指して、標本資料を蓄積し、記載し、解析し、新しい理論を築く。そうした人間の学の営みを集めたものが、「UMUTオープンラボ」です。ここには、物の認識と収集、それらを基盤とした知識の体系化から先端分析まで、学術の最前線が広がっています。「UMUTオープンラボ」が見せるのは、謎に挑戦し、理を知ることに生涯をかける学者たちの姿。学を創る人間たちが、自らつかみ取った最高かつ最深の知を、ときに実験室から、ときにフィールドから、“仕事場の熱”とともに伝えます。「UMUTオープンラボ」こそ、人類の好奇心の核心であり、博物館の真の姿なのです。
ガラスケースの中の人物埴輪が迎えてくれた。
大きな家形埴輪も。破片を石膏で埋めずに3次元展示されていた。
廊下の両側にも資料が並ぶ。
土器類の展示部屋。
こちらの縄文土器(勝坂式:縄文時代中期)は目黒区下目黒不動堂付近で出土したもの。
縄文文化を受け継いでいる関東地方の弥生土器。
弥生時代中期の人物。刺青と髭か?
馬や牛の大きな剥製も展示されたいた。
こちらは手に乗るくらいの大きさの、メソポタミア最古級の女神像。新石器時代のものだがとてもリアル。
展示室の最奥のガラスの向こうに、加速器質量分析装置(AMS)が置かれていた。標本に含まれる炭素1mgで年代測定ができるそう。研究されてる方もおられた。
展示物はかなりの量があった(2階にも撮影不可の展示あり)が、あまり時間がなかったので”ざっと見”になってしまった。別の機会に再訪したい。
こちらは本郷通りに面した郁文堂(出版社)