前々回のつづき。
芸大美術館での「観音の里」展の帰りに、案内にあった「観音ハウス」へも行ってみた。
上野公園を京成上野駅に向かって下り、下りきる手前で右に下りた辺りにある。
入口の前を往復してもわからなくて迷ったが、APAホテルで尋ねたら大変親切に案内していただけた。
なんと隣のビルの1階だった。APAホテルのすぐ左の柱の上の黒い四角が看板が目印のはずだったが・・・
中へ進んでいくと丸い柱にも入口サインが。
矢印の先には隠れ家バーのような入口。
振り返ると京成上野駅入口だが。
中には10人ほどが座れる案内ビデオ鑑賞用ソファと、こちらの観音様鑑賞スペースとがあった。
ガラスケースの中に端正な顔立ちの観音様がおられた。
尊住院(そんじゅいん)聖観音立像 平安後期(12世紀)
向かって左側から。
向かって右斜め前から。
以下はポスターに書かれた解説。
尊住院 聖観音立像 木造/古色/彫眼/像高53.0cm/平安時代
尊住院(そんじゅいん)は、川道集落の中央、川道神社に隣接して建つ真言宗寺院。現在は金剛界大日如来を本尊とするが、かつては天台宗に属していた。境内北側には「河濯(かわそ)さん」と呼ばれる小堂が建つ。堂内には河濯権現、秋葉権現、金比羅権現が祀られている。河濯権現の本地は愛染明王。「河濯さん」は女性の信仰が厚かったと伝え、女性たちが熱心に参詣していたという。本像は天台時代の本尊と伝える。ヒノキとみられる一材から掘り出し、内刳りはほどこさない。左手は胸前で蓮華を執り、右手は第一指と第二指を捻じて蓮華に添える。この両手の形は、比叡山横川中堂の本尊聖観音と同じ印相であるが、両腕とも肩から先と持物は後補となる。肉付きを抑えた体躯、撫で肩、浅く整理された衣文、福徳円満な丸く穏やかな幼い表情など、藤原彫刻の特徴をよく備えている。平安時代後期、12世紀の作とみられる。
入場無料。10時~18時で月曜休館。
長浜市の施設のようなので、観光パンフも充実していました。