墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

日韓国交正常化50周年記念「ほほえみの御仏 二つの半跏思惟像」展 @東京国立博物館

上野の東博へ、2つの国宝の仏像を見に行きました。

本館の正面階段裏の特別展示室。一般1000円。

 

こちらが公式サイト

 

上記の公式サイトより

●国宝 半跏思惟像 奈良 中宮寺門跡蔵 飛鳥時代・7世紀
背筋を伸ばし、右足を左足の上に組んで坐具に坐り、右手の中指を頬に当てて思案する半跏思惟像です。日本で仏像製作が始まったのは7世紀初めで、その頃の作品は左右相称で硬く厳かな表現が特徴です。この像はそれにつづく7世紀後半の作で、柔らかい微笑み、ゆったりとした姿勢などの新しい表現と、肉身の起伏や衣の襞の形を単純化した旧来の表現が重なり合って、清楚で上品な雰囲気を醸します。他の飛鳥時代の木彫仏と同じように、この像もクスノキでつくられています。中宮寺門跡では、聖徳太子が母君、穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后のお姿を刻まれた、と言い伝えられています。

 

●韓国国宝78号 半跏思惟像 韓国国立中央博物館蔵 三国時代・6世紀

三国時代朝鮮半島では、多くの半跏思惟像がつくられました。なかにはもともとの高さが3mに及ぶ半跏思惟像の下半身も残っています。 日本の半跏思惟像は三国時代の影響を強く受けてつくられました。国宝78号像として親しまれるこの像は、製作が6世紀後半にさかのぼる韓国では早い時期のもので、金銅製ながら高さが83cmある大作です。金銅仏らしい鋭利な表現が見られる一方、ふくよかな指をふっくらとした頬に添え、伏し目がちで、口元に微笑を浮かべる美しい作品です。

 

どちらも素晴らしい仏様でした。

自分は、中宮寺の像は昨年藤ノ木古墳を訪れた際に拝観チャンスを逃していたので嬉しい機会になりました。

世界遺産 法隆寺 奈良県生駒郡斑鳩町 - 墳丘からの眺め

 

30年ほど前に中宮寺を参拝しましたが、本堂の中央に安置される像を距離を置いて目にしたような記憶があります。現在どのように拝観できるかわかりませんが、今回の東博の展示では、ガラス壁はあるものの至近距離で拝観できます。

「アルカイック・スマイル」とも表される微笑みをしっかりこの眼で見させていただきました。

さらに仏像の周囲はぐるりを回れるので、指先と頬が触れ合うポイントや前に乗り出すような姿勢、腕や脚の張りのある肉付きなども堪能できます。

古墳時代が終わったばかり、仏像が伝わってきたばかりの時代に、木彫の最高傑作のひとつが日本で造られていることは驚きであると思いました。

 

韓国の国宝78号は、それより1世紀遡る6世紀後半の半跏思惟像。2体のポーズはほぼ同じで、それを同じ空間で両方を見ることができます。

中宮寺像に比べると少し小さくはなりますが、金銅製としては83cmある大作。半跏に置いた足の裏がとてもふっくらしているのが印象的でした。

実はこちらも30年近くまえにソウルの国立中央博物館で見たことがありますが、「見た」ことだけを覚えていたようで初めて対面するような印象でした。

 

このような貴重な機会はなかなかないと思いますので、仏像ファンの方ならずとも是非おすすめします。

 

来週の7月10日(日)まで本館にて「無休で毎日20時まで」(入館は19:30まで)開催中。月曜や夜は本館のみの開館ですが、明日や平日夜ならじっくり見られると思います。