墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「頴川美術館の名品」展 @松濤美術館

渋谷駅から徒歩15分、神泉駅から徒歩5分、住宅街にある渋谷区立松濤美術館

白井晟一設計による重厚な建物。

5月15日まで開催中の頴川(えがわ)美術館展へ行った。入館料は500円と”優しい”

頴川美術館は大阪の商家・頴川家の4代目頴川徳助が収集したプライベートコレクションで、兵庫県西宮市にあるそう。

以下は公式サイト頴川美術館の名品|松濤美術館の説明。

頴川家は、江戸時代から廻船業や山林業をいとなみ、長崎・上方文化の発展に寄与した大阪の商家でした。4代目頴川徳助(1899~1976)は、家業を継ぐ中で歴代家蔵の美術品を通して審美眼を養いましたが、伝来の名品は戦災により、灰燼に帰してしまいました。戦後、家業の復興に尽力するかたわら、美術品の収集に努め、美術品は本来個人に属すべきものではないと、1971年に財団を設立、1973年に兵庫県西宮市に美術館を開館しました。長次郎赤楽茶碗の代表作である重要文化財「無一物」を中心とする茶道具の名品、伝能阿弥筆「三保松原図」(重要文化財・前期展示)をはじめ、平安から近世にかけての日本絵画の名品など、135点を紹介します。

 

重要文化財の長次郎作の赤楽茶碗・銘 無一物が展示の”目玉”になっている。

赤楽茶碗(無一物)〈長次郎作/〉 文化遺産オンライン

 

が、室町期のやまと絵、水墨画・漢画から江戸期の南画、写生画、そして近代絵画まで、ひとりの収集家の眼によって選ばれた日本の絵画の歴史を辿れる興味深い展示があった。

江戸期までの絵画は地下の展示室一室にまとめられ、一点一点を落ち着いて観賞できる。

後期展示の現在は、色がきれいな阿弥陀曼荼羅図(12世紀:平安~鎌倉期)や、室町期の塩田の様子がわかる山王霊験記(15世紀:室町期)、光琳の款のある、川面の波の表現が見事な2双屏風の群鶴図(18世紀:江戸期)、池大雅による理想郷のような3福の松竹梅図(18世紀:江戸期)など、見ごたえのある作品が並ぶ。

西山芳園という画家をはじめて知ったが、天保10年(1839年)に描かれた一点は、田を手入れして米を収穫する農家の人々の姿がリアルに活き活きと描かれていて、目を近づけてなめるように見てしまった。

 

GWでも、お勧めの展覧会です。