若葉がきれいな季節なので、目黒(白金台)の自然教育園に引き続き目黒区と品川区にまたがる林試の森(りんしのもり)公園にも行ってみた。
最寄駅は武蔵小山駅とあるが、ひとつ東の不動前駅から住宅街の細道を歩いた。
住宅街の中に現れた公園東口。
林試の森公園 - Wikipediaによれば、林試の森公園は、昭和53年(1973)に移転した旧林野庁林業試験場の跡地で平成元年(1989)に都立公園として開園した。
もともと北区の西ヶ原から農商務省林野整理局樹木試験所が明治33年(1900)に移転している。
当初45,000坪だった敷地面積は現在36,000坪(12ha)で、日比谷公園や小石川植物園の16haの4分の3で、六義園(9ha)の3分の4ほど。
地図は下が北。
北辺が台地の斜面にかかるように造られている。長辺(東西)の距離は700mほど。
遊歩道は気持ちの良い木陰に下に続いていた。
遊具のある広場(斜面)も。結構子供達に人気のようだった。
林業研究発祥の地の碑。
樹齢百年超のクスノキ。
西に進むと橋がかかっていた。
橋上から見下ろすと小川がある。
園内中央のここだけに南北に横切るように小さな谷があるのは、かつて小山台を流れていた品川用水を羅漢寺川に通していた名残なのだそう。
小川の淵には、スギ科のラクウショウの林。
ラクウショウ - Wikipediaによれば、北米原産の落葉針葉高木で日本にも公園などに移植されているが、沼沢地で根元が少し水につかった状態で自生することが多いため日本ではヌマスギと呼ばれるそうだ。
葉を赤くしているモミジも。
こちらは南門。
南門の先には廃墟アパートが。
結構ピカピカの滑り台エリアも立入禁止区域。
再び園内に戻って西の端まで。見事な桜並木。
落ち葉がふかふかな小道。
こちらは北側にある門のひとつ、北門から園内への道。立派な石垣があった。
公園には周囲に12の門が開いている。
プラタナスの並木道。ちょっと印象派っぽい?
ハンカチノキ - Wikipediaの花(苞葉)は初めて見た。
ミズキ科の落葉高木で中国の四川省・雲南省付近原産。
花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれ、英語では"Dove tree"(鳩の木)などというそうだ。
すり鉢状の広場があった。
大きなユリノキを見上げて。
東博のユリノキは樹勢がよいが、八千代中央駅からのユリノキ並木の枝は育ったのだろうか…
2011年の台風15号で倒れたユーカリの巨木。倒木時には大きな地響きがあったそうだ。自然に還る過程を観察するために残されている。
公園を出てかむろ坂へ。満開だった桜並木はすっかり緑になっていた。
桐ヶ谷通りの入口でたまたま見かけたこちらの「きりきり舞」でラーメンをいただいたら、非常においしかった。