前回のつづき。
千葉市美術館の1階・2階部分には旧川崎銀行千葉支店を復元した「さや堂ホール」がある。
ホールの名は中尊寺金色堂のように、建物が「鞘堂(さやどう)方式」で収められていることによる。よって、ホールの外壁は美術館(千葉市中央区役所)の建物の内部に収まっている。
内部も重厚。昭和2年(1927)竣工で、矢部又吉(1888~1941)設計によるネオ・ルネッサンス様式。
矢部又吉 - Wikipediaはドイツで学んだ後に横浜に設計事務所を開いた建築家で川崎財閥系の建築を多く手がけている。
写真に撮るには少々暗かったが、厳かさが増していたかも。
中央の床面。大理石やモザイクタイルが見事だった。
説明板もあった。
公式サイト千葉市美術館に詳しい解説がある。
数千円の料金でホールを借りることもできるようだ。千葉市美術館
2階を巡るバルコニー。ブロンズで手すりが復元されているそうだ。
バルコニーを支える梁。
出入り口の柱頭にはイオニア式の飾りが施されていた。
南側の出入り口。
精巧な模型も展示されていた。