墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展 @江戸東京博物館・両国

ポスターの「糸巻きの聖母」に惹かれて行ってみました。

1月16日から4月10日まで開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年-1519年)の特別展。原則月曜休館で開館時間は9時半~17時半(土曜日は19時半まで)

 

混雑を避けて、初日土曜日の夕方17時半ぐらいから。

 

日本とイタリアの国交樹立150周年を記念した特別展でした。

日本初公開の「糸巻きの聖母(1501年頃)」は全部で15にも満たないダ・ヴィンチ絵画の1つで、モナ・リザへつながる”ぼかし技法(スフマート)”が用いられている円熟期の貴重な作品。英国貴族バクルー公爵が所蔵し2009年からスコットランド・ナショナル・ギャラリーに寄託されているが英国外に出るのは77年ぶりとのこと。

 

「鳥の飛翔に関する手稿」という直筆ノートの原本とコピーも目玉展示のひとつです。

人間の飛行に関する実験方法から実現の予言に至るまで、さまざまな研究の図解入り直筆ノート。鳥の飛翔、解剖学、建築、水力学の研究のほか、藁や鳥の購入費用などのメモが収められている。大きさ21.3×15.4cm、20紙葉(表紙と裏表紙を除くと38頁)からなり、レオナルドがミラノを離れフィレンツェに滞在していた1505年に記された。一時はナポレオンが所有し、その後は盗難と散逸の運命を辿りつつ、現在奇跡的に全紙葉がトリノ王立図書館に収蔵されている。

上記、下記ともに本展チラシより。

2点とも、本展のテーマである「見えない世界を探る(beyond the visible)」ために、レオナルドが行った人間観察・自然研究が集約された円熟期の傑作です。このほか、花や子どもを観察した日本初公開の真筆素描7点(うち1点は弟子との共作)、レオナルド派による日本初公開の珠玉の絵画、神話化・伝説化されたレオナルドの生涯を表した版画など約70点と、素描から忠実に再現した関連模型を通じ、天才の挑戦を体系的に展観します。

 

チケット売り場での待ち時間は無し、会場内も余裕を持って一点一点を見ることができました。「糸巻きの聖母」の前は誘導路がつくられていましたが並んでいるのは常時数人程度だったので、絵の前で長く立ち止まることはできないものの数回廻りました。

絵のサイズに比べ絵との距離は少しあるので単眼鏡等があるとよいかと思います。

鳥の飛翔の手稿(コピー)は鏡文字やスケッチを目の前で見ることが出来ました。

 

子どもや花、手を”研究”した素描も、対象の手触りが伝わってくるようにリアルで、素描というより完成品のようでした。下記の公式サイトで見られます。

展覧会構成 | 特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

最後の部屋の「素描から忠実に再現した関連模型」の展示が非常に興味深かったです。

有名なヘリコプターの他に、きれいなアーチを描く「ペーラとコンスタンチノープルを結ぶ橋」や「護岸用のプレハブ式ブロック」(いずれもレオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館所蔵)など、合理的で美しい構造物のモデルに感嘆しました。

 

会場外に人力飛行機のモデルも展示されていました。

 

こちらの会場、昨年のGWに「大関が原展」に行った時は激しい混雑で退散しました。

江戸東京博物館(外観のみ) @両国 - 墳丘からの眺め

 

今回も混む時は大変混むと思いますので、期間中早めの土曜夜をお勧めします。