2015年8月30日、夏の旅行の最終日。
朝に相川の町を散歩するつもりだったが、雨が強く降っていたので計画変更。ぎりぎりまで宿で過ごし、トキを見に行った。
向かったのは新穂地区のトキの森公園。両津湾に近い加茂湖のそばにある。
トキの森公園内に、観察施設の「トキふれあいプラザ」が2013年3月にオープンしている。大人400円。
はじめにトキ資料展示館へ。「サドッキー」(定置タイプ)が迎えてくれた。
鳥の種類は世界で1万種、野生のトキは2010年時点で中国陜西省などに900羽生息する。
トキは、ペリカン目トキ科トキ属にNipponia一種で属する(亜種はない)
中国などにいるトキも遺伝学的に完全に同一の種とのこと。
剥製やビデオ、パネルなどの展示を見て、別の建物のふれあいプラザへ。
途中屋外の通路脇で、「えっ?」と思ったら模型だった。
ふれあいプラザには7羽のトキがいて、じっくり観察できる。
右の2羽はまだ子ども。羽がグレイがかっている。
雨が強かったので、屋根のあるところから動かなかった。
じっとしているわけではなくて、あっちを向いたりこっちを向いたり、小さな動きをしていた。
駐車場の先に見事な稲穂の風景が広がっていた。
佐渡の中央部の平野は田が広がっていて、運がよければ放鳥されたトキが見られる。
サギと見間違いやすいが、足が長いのはサギと見分けるようだ。
車の中から妻が「あれは?」「あれかも?」とウォッチしていたが、確認はできなかった。
帰りのフェリーが両津港発12:40だったが、港近くの国道沿いに造り酒屋があったので立ち寄った。
妻が試飲するのを横目で見るだけのパターンかと思ったら見学もできるとのこと。乗船に間に合うぎりぎりの時間まで説明していただいた。
雨で烟って見えないが、酒蔵の背景の大佐渡山地からの伏流水を井戸から汲み上げる。
こちらが酒米用の精米機。
精米にかける時間や温度をコントロールしないと、割れて使えなくなってしまう。
酒米を磨くのも酒造りの技術。
機械で磨くが、その心臓部はやはり石臼なのだそう。
「しぼり」は縦ではなくアコーディオンのような横方向だった。
大きなタンクが並ぶ。
瓶詰めやラベル貼りまでを一貫して製造する。
地元でよく飲まれているという本醸造の「天領盃」を購入した。帰宅後飲んだら、すっきりした味わいでとても美味しかった。
帰りの船は大型フェリーの「おけさ丸」
2等客室は椅子席がなく大部屋だったが、混んでいなかったので横になってくつろぐことができた。(貸し毛布は100円)
船のご案内(カーフェリー おけさ丸):朱鷺のいる島 佐渡が島 ~佐渡汽船~
両津港を出るところ。正面の小佐渡丘陵をぐるっと回りこんでいく。
最大出力23.4ノット。ゆったり進む。
埠頭にはジェットフォイルも停泊していた。おけさ丸の倍のスピード(最高47ノット、時速87km)が出る。黄色は「つばさ」で川崎重工製で国産ジェットフォイル第1号。
デッキにあった案内図。海の上だが「国道」を走っている。
小雨が降っていたのでデッキには人がいない・・・
と思ったら、反対側はかもめにエサをあげている人がいて大盛況だった。
ヒッチコック状態。
両津港から新潟港までは2時間半の船旅。しばらくすると弥彦山が見えてきた。
こちらもデッキにあった案内図。晴れていれば越後三山や飯豊連峰、朝日連峰も望めるようだ。
弥彦山から8kmほど北東にある日本海沿岸部北限の前方後円墳・菖蒲塚へは、この春訪れた(そのときは北限は城の山古墳 新潟県胎内市となっていたが)
新潟港の「朱鷺メッセ」も見えたが、見えてからが結構時間がかかった。
信濃川河口の「入船みなとタワー」 対岸までのトンネル入口の上に建つ。
建造中の船の土台(?)があった。
ドライドックも。
ジェットフォイル「すいせい」がドック入りしていた。
旧新潟税関の建物もあった。
フェリーの接岸場所は、旧新潟税関庁舎(中央)、旧第四銀行住吉町支店建物(右)や新潟市歴史博物館(左)が並ぶ歴史的景観地区の対岸だった。
この界隈は、春に訪れた場所。立ち寄りたかったが、この日の内に帰る必要があったため、知り合いがいる諏訪神社(下記)にだけ寄った。
新潟市街散歩・1 諏訪神社 新潟日報メディアシップ展望台 - 墳丘からの眺め
新潟市街散歩・2 重文・旧新潟税関庁舎(外観のみ) - 墳丘からの眺め
新潟市街散歩・3 旧小澤家界隈(外観のみ) - 墳丘からの眺め
新潟市街散歩・4 日和山 ばかうけ展望室(朱鷺メッセ) - 墳丘からの眺め
以上で佐渡編は「完」です。これでやっと旅行も終わった気分になれました。3泊4日の日程でしたが21回シリーズになってしまいました。最初から読んでいただいている方は、やっと最終回と感じられるのではないでしょうか。お付き合いいただき、ありがとうございました。