墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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鶴岡八幡宮 鎌倉国宝館 

前回のつづき。

後藤久慶ギャラリーから鶴岡八幡宮へ戻る。

源平池の蓮。

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きれいな七夕飾りがあった。

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社殿参拝の前に国宝館へ立ち寄った。参道を右に入ったところにある。

行き過ぎてしまって振り返ったところ。奥で参道と交差する。すぐ先を右へ行くと国宝館がある。

美しいストレートだと思ったら、流鏑馬のとき(毎年9/16)の馬場になるそうだ。

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緑の木々に覆われるようにして国宝館があった。 一般300円。

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以下パンフより。

鎌倉国宝館本館は、日本銀行小樽支店や旧歌舞伎座を手掛けた岡田信一郎(1883~1932)の設計による正倉院を模した高床式校倉造風建築で、国の登録有形文化財に登録されています。入口の窓には、星と月の意匠をかたどったステンドグラスがはめ込まれていますが、これは鎌倉の枕詞である「星月夜」に由来するもので、小川三知(1867~1928)により製作されました。 

 

岡田信一郎作品(1928)だったことを後からこのパンフを読んで知った。ステンドグラスが小川三知の作品であることも。

 

これまで鳩山会館、東京藝大の陳列館、ニコライ堂、明治生命館の4つの建物の写真をエントリしてきたのに気がつかなかったとは・・・

 

鳩山会館(1924)

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鳩山会館では小川三知とのコラボレーションも見た。

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東京藝術大学 陳列館(1929)

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ニコライ堂(東京復活大聖堂教会) (修復:1930)

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明治生命館(1934~完成前に逝去)

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鎌倉国宝館のステンドグラスはこの写真だけ。

「星」は半分かくれてしまった・・・

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 以下はパンフの沿革より。

鎌倉国宝館は、大正12年の関東大震災の被害を契機に設立が計画されました。この大震災では、鎌倉でも多くの歴史ある社寺が倒壊し、貴重な文化財が失われましたが、こうした不時の災害から由緒ある文化遺産を保護し、あわせて鎌倉を訪れる人々がこれらの文化財を容易に見学できるよう一堂に展示する施設として企画されました。設立に際しては、趣旨に賛同した「鎌倉同人会」をはじめておる多くの方々から寄付が寄せられ、昭和3年に多数の文化財の寄託を受け開館しました。

その後、昭和25年に現在の文化財保護法が制定されると、26年には同法に基づく勧告・承認施設となり、27年には博物館法に基づいて登録博物館となりました。館の基本方針は現在も引き継がれており、鎌倉市域及び近隣の社寺に伝来するさまざまな文化財のうち、代表的な多くの作品の寄託を受け、保管・展示するほか、近年は肉筆浮世絵やひな人形も保管・展示しています。

 

この日の展示は常設展示「鎌倉の仏像」の他に、平成26年度鎌倉市新指定文化財および新収蔵作品の特集陳列(7/3~7/26)があった。

こちらでは静かな雰囲気の中で多数の仏像に囲まれる体験ができる。中でも円応寺の初江王坐像:重文(建長3年、1251)が、十王(地獄で亡者の審判をする十尊)の一員らしい迫力で見応えがあった。

 

8月には「夏休みこども仏像教室」や「仏像入門講座」が開かれるそう(要応募・抽選)

http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/documents/nyumon-kouza.jpg

 

国宝館の先には荘厳な白旗神社が山裾にあった。

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参道に戻って舞殿へ。

鶴岡八幡宮公式サイトによれば、「静御前が義経を慕い、心を込めて舞った若宮廻廊跡」に建っているそうだ。

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たまたま7/7のNHK首都圏ニュースで、この場所で巫女さんが舞っている姿が取り上げられていた。 琴の奉納と合わせ、演奏が上手になる願いを込めた神事のようだった。

 

鶴岡八幡宮の公式サイト地図。舞殿(マイドノ)は八幡宮の中心軸上にある。

ちなみに前回の「鎌倉彫 後藤久慶ギャラリー」は右の源平池の下、道路との間の白い部分にあった。 

 

舞殿の横には奉納された日本酒樽の壮観な棚。

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大銀杏の株。樹齢800~1000年と推定され、県指定の天然記念物だったが、2010年3月に強風で根元から倒れた。根元から高さ4mの部分が移植されている。

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ここから石段を上る。

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石段を上りきって桜門。大きな七夕飾りがあった。

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桜門前から振り返ったところ。下は舞殿。

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ズームすると舞殿の屋根の向こうに三ノ鳥居 と二の鳥居があった。

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さらにズームすると一の鳥居も見えた。晴れれば海も見えそう。

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61段で、それほど急ではなく上りやすい石段だった。

若宮大路の軸上に立てるので、まさに鎌倉の中心・ヘソにいるような感覚になった。

 

桜門の先の上宮は撮影禁止。あまり時間がなかったので宝物館へは寄らず、参拝を済ませた後は神奈川県立近代美術館へ向かった。

つづく。