前回のつづき。
この日最後の探訪先。履中陵を見たあと、上野芝駅からJR阪和線の各駅停車に乗ったら天王寺駅まで30分ちかくかかった。
改札を出て目の前にあった「新宿ごちそうビル」
カラフルな旗(まるまっていたが)きれいだった。
横断歩道の途中から見上げた、あべのハルカス。
チケット売場は2階にあった。大人一人1500円。
混雑はなく、ほとんど待たずに買えた。
16階で一度乗り換えて60階へ。壁際まで寄れて足元までガラス窓という、どこからも見通しがきくつくりだった。
Wikipediaによれば、2010年(平成22年)1月着工され、2014年(平成26年)3月開業。地上60階建て、高さ300mで、日本で最も高い超高層ビルであると同時に、日本初の「スーパートール」(高層ビル・都市居住協議会=CTBUHの基準による300m以上の超高層の居住構造物)で、国内の構造物としては東京スカイツリー (634m)、東京タワー (332.6m) に次ぐ3番目の高さ。
「ハルカス」は古語の「晴るかす」に由来し、『伊勢物語』第九十五段「いかで物ごしに対面して、おぼつかなく思ひつめたること、すこしはるかさん」にあるように「人の心を晴れ晴れとさせる」という意味がある。
「あべの」関しては「大阪」「天王寺」「上方」などの案もあったが、「あべの」の知名度を全国区にしたいという意図があったそうだ。
外観デザイン監修はシーザー・ペリ。マレーシアのペトロナスツインタワーなどの設計を務め、大阪では過去に国立国際美術館、大阪歴史博物館などを手がけた。全面がガラス(旭硝子製)で覆われたカーテンウォール(LIXIL製)で、三段階にセットバックする。
低層階には近鉄百貨店とあべのハルカス美術館、中層階にはオフィス、高層階には大阪マリオット都ホテルがある。
まずは南方向。
手前に横切るのは阪神高速14号松原線。右で奥に伸びる道路は府道30号のあべの筋。約9km先に仁徳天皇陵がある。
あべの筋のY字路(右へは阪堺電軌上町線)のアップ。
その上部をズームすると仁徳天皇陵の緑が見えた。
中央の白い塔が大仙公園の平和塔(階段はあるが登れないそうだ)
その右の小山は履中陵のはず。見えた!
足元の3連のマンションの先には市設南霊園。
あべの筋をズームすると阪堺電車が見えた。
こちらは北東、京都の方向。
北方向。奥に伸びるのは谷町筋。ビルの真下であべの筋から名前が変わる。上町台地を貫く道。
谷町筋に隣接する左下は天王寺公園。天王寺動物園や大阪市立美術館がある。
さらに左には通天閣も。高さ103mで当ビルの3分の1になるが周囲のビルにまぎれてしまっていた。
谷町筋沿い、天王寺公園の先には、四天王寺。中門、五重塔、金堂、講堂が直列に並ぶ「四天王寺式伽藍配置」の様子が一目でわかる。
現在の建物は戦後の復元だが、聖徳太子による四天王寺の創建は593年(造立開始年)と伝えられ、同じく聖徳太子による法隆寺創建の607年より古い。
「四天王寺式伽藍配置」は、法隆寺西院伽藍(7世紀の焼失後、8世紀初め頃の再建とするのが定説)の前身である「若草伽藍」の伽藍配置もまた四天王寺式であったことはよく知られる。(Wikipedia-四天王寺より)
さらにその先(北)には大阪城。そこまで約4.5km。仁徳陵までの丁度半分。
ここ天王寺の位置は、ちょうど上町台地を見晴かせる場所になる。
前々回の堺市博物館のパンフの解説「百舌鳥古墳群のあるところは高さ20mほどの台地の上です。この台地は大阪城のある付近から海岸沿いに堺まで続いている上町台地(うえまちだいち)という高台です」という地形をまさに観察できる好立地。
下記の方のサイトには地形が色分けで示されていてわかりやすい。
奈良盆地から法隆寺の南を通り生駒山地の間を抜けて西へ流れる大和川は、かつては住之江で海に出ることはなく、上町台地の西側に沿って北上し、内海のような大河となって淀川と合流して、岬の先端・大阪城のある場所で西に向きを変えて大阪湾に注いでいた。
今は一面の建物だが、なんとなく想像を膨らますことのできる貴重な場所だった。
大阪の中心街の方向はビルの林。
58階は屋外の中庭のようになっていた。
地上300mのサイン。
となりはミラーボールだった。
中庭のオープンデッキは空気も気持ちよかった。
テーブルもあってくつろげる。
キャラクターは「あべのべあ」
「ハルカス」ちゃんで検索したら天王寺動物園のキリンだった。
16階からの眺め。人間的な(?)高さ。
外へ出たところ。通りは「あびこ筋」 右があべのハルカス、左がJR天王寺駅。
そこから見上げたハルカス。
歩道橋からは通天閣のシルエットが見えた。電車の車窓からはネオンが点いた姿が見えた。
以上で6/28関西の旅終了です。長かったけど充実した一日でした。