以前、東京ドームで野球観戦をする機会がありました。
内部の大きさに圧倒されます。ほぼ満席、これだけ大勢の人を一度に見ることはめったにありません。
よく、面積を実感させる単位として「東京ドーム何個分」という言葉が使われますが、下記の公式サイトによると、4.7ha(ヘクタール)
ただし、グランド面は1.3haです。
https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/about/
上記のサイトにある平面図を転載しました。黄色い部分を含めた全体が4.7ha。
が、内部に入って実感する大きさは、上記色つきの部分全部ではありません。
黄色部分には、この外側テラスの敷地も含まれることになります。
ドーム内で実感できる広さだとすると、さきほどの見取り図でゲート20~24を結ぶ線までとなり、4.7haの黄色部分全体ではドーム内実感面積より半径で1.2倍くらい大きくなっているように思います。
とすると面積では1.44倍になるので、4.7haを1.44で割ると3.2haとなります。
正確に調べられないかと検索していたら、下記の本(の紹介)に、屋根膜面積3万平方メートル(つまり、3.0ha)とありました。
ガラス繊維膜材とのことなので伸縮性はないと思います。
平面でないのでちょっと微妙ですが、ちょうどキリもいいので、東京ドームの屋根(3ha)何枚分、と使う方がわかりやすいのではとも思いました。
1枚が小さいもので40畳分。屋根膜の総重量は400トンあるそうです。
東京ドームのサイトでは、建設時の屋根が膨らんでいく様子が掲載されていて興味深いです。
https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/about/
当日はおいしい生ビール(@800円)をいただきました。笑顔が魅力的な売り子さんが大勢働いると思ったら、人気のバイト先なのですね。
大きなタンクを背負って、階段を早足で上り下りして健気に働いている姿を見ると、ついつい追加注文をしてしまいます。
ふと横を見渡すと、何十本もの通路階段を、何十人の売り子さんが同じような動きでタンクを背負って上っている姿が目に入り、少しゾワっとしました。
ちなみに、東京ドームの収容人数は46、000人(野球時。イベント等では55、000人)
ドーム部分容積は124万m3となるそうです(冒頭の東京ドーム公式サイトより)
仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)の体積が140万m3だそうなので、その9割くらいとなります。
古墳は周溝を掘った土で山を築いたので、ドームの中が満杯になる土をまるごと動かしたことになります。この「凄さ」は東京ドームの中でこそ、よく実感できると思いました。
さらに、新国立競技場は東京ドームの敷地面積のおおよそ2倍(ざっくり3ha→6haと仮定)とすると、長さは1.414倍(√2)のはずなので、体積は1.414の3乗の2.8倍となり、124万m3×2.8=347万m3となるので、上記堺市のサイトによればクフ王のピラミッド260万m3、秦の始皇帝陵300万m3も上回る容積となります(両方とも未探訪ですが)
新国立競技場の設計条件案はネット上にあった2013/11のものを見ましたが、ドーム内のみの大きさをつかむのは難しかったです。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/shinchokujokyo/20131211_kihonsekkeijokenan.pdf
上記までで予約投稿しようとしていたら、その日のニュースでなんと「屋根なし」の記事が・・・
以下は、ついでの追記です。
富士山の容積は1400km3=140、000、000万m3となるので124万m3の東京ドームの113万個分となるようです。
ちょっと想像がつかないボリュームですが、富士山の容積を東京ドームまで縮小すると、東京ドームはだいたい1m四方の箱サイズになる(124万m3÷113万個≒1.1m3)というイメージでしょうか。
東京ドームに行くと富士山の大きさが実感できる?