前回のつづき。
取手市埋蔵文化財センターから、北西へ5kmほど(直線距離)の岡神社をまず目指した。前週に歩いた大日山古墳や仏島山古墳があるエリア。車のすれ違いがぎりぎりの道をくねくね行くと見覚えのある場所に出た。
駐車場を探していたら、岡神社から続く台地上にある延命寺に隣接するサクラ荘でのさくら祭りに遭遇。
こちらは延命寺(4/4)
境内をドーム状に覆う桜。土曜の午後だが人はちらほら。
花がてんこ盛りの椿も。
お隣の、取手市老人福祉センター・さくら荘が一般開放されていた。駐車場には誘導係の方も。が、混雑とは無縁で。
こちらの桜の下はほぼ貸切。
出店も数軒、お団子を家族へのお土産とした。中央左のさくらあんがおいしうございました。
敷地の中に展望台のような場所があったので上ってみた。目線が花で囲まれる。
反対側には小貝川が広がる。川を見るための展望台だった。
河岸に降りられる道がついていたので、桜が咲いている小島の方へ。
小貝川は左から右へ、この位置でU字の下端部のように、ゆっくり流れていた。
小貝川はここから北へ鬼怒川と並行して遡るが、その二つの川の間を関東鉄道常総線が、そしてその先は真岡鉄道線が通っている。
桜の島のような状態。
島のように突き出た部分は「水神岬」
水神岬
岡堤にある約100mの突堤。小貝川を堰して満々と湛えた中に、青松の影をうつした岬は岡堤の添景として離し難い。岡堤は寛永7年(1630)、関東郡代伊奈半十郎忠治によって造われ、上流の福岡堰、下流の豊田堰と共に、関東の三大堰の一つである。古くこの岬は、中洲など共に水流をじぐざぐにし、堤防を護る役をしていたという。
岬の中に水神宮が祭られている。岡堤用水組合では、水神宮のお祭りと共に、上州榛名神社へ代参を立てたことが、江戸時代に残っている。山岳信仰の通有性はあるにしても、特に榛名山を選んだのは、山を水源と仰ぐ心であろう。水は二万石の命である。
いくつかあるベンチの一つで一組が花見をされているだけ。曇ってはいたが風はなく、穏やかだった。
鳥居や石碑、祠のあるエリアにはロープで結界が。
グーグルの航空写真では乾いた土地が見えているが、この日は満々と水が湛えられた状態だった。
少しの間、静かな時を味わった。
堤に沿って戻っていくと、茨城百景の大きな石碑。
茨城百景は県のサイトだが、地名が昭和25年の百景制定時ものもなので、下記の方のサイトが参考になる。といっても、こちらも平成の大合併(2005~06)以前の地名だが。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~miur/100ran.htm
堤のすぐ後ろには、用水路の分岐があった。青い板で水量を調節するのだろう。
つづく。