12/13(土曜日)、知り合いに紹介されて「絵地図師と行く下町散歩 人形町今半・甘酒横丁で至福の味を楽しむ」ツアーに参加した。
講師は高橋美江さんという”絵地図師”。描いた絵地図は二百を超え、著書も多い。
地下鉄人形町駅のA6出口で10:30集合、講師の説明を受けながら露地を行き来し、”今半”にてすき焼き鍋をいただき、まさに至福の時を過ごした。
A6出口の近くの風情のある細い露地。
上の割烹「いわ瀬」さんの入口上の、見事な浮き彫りの富士。
路地の端の「太田」さん。こちらはお寿司屋さん。
太田さんの斜め向かいには、立派な日本橋小学校(区立図書館、プール等の複合施設)
小学校前の道には京粕漬け「魚久(うおきゅう)」さん、道をはさんで鯨のオブジェがある。
人形町の名の由来である、人形浄瑠璃や文楽の人形には「鯨ヒゲ」が使われていた(今も使われている)から、とのこと。(オブジェの説明板より)
正式名称「鯨と海と人形町」のオブジェの道は甘酒横丁の西端になる。東に向かって歩き出すとすぐに、親子丼で有名な「玉ひで」があった。甘酒横丁側に人が並んでいたが、そちらの間口(下の写真の右側)よりも奥が長い。
再び最初の露地へ。「よし梅」さんという会席料理の店もある。
大観音寺(改修中)の石段脇の現役の井戸。お寺には、鎌倉期の鋳鉄製菩薩像(ただし頭部以外は後補の銅製)があり、毎月11日と17日に開帳されるそうだ。
お寺は、人形町通り(一方通行のメインストリート)に面している。
道の対面に「日山」さん。こちらもすき焼きのお店。
その一本裏手の道には銅板壁の「看板建築」も残っていた。
そのそばに、お目当ての「今半(いまはん)」さんがあった。
上の写真の左側がお肉を売る店舗、右がお座敷への入口になる。
2階の個室で、すき焼きをいただいた。絶妙なタイミングで用意がされる。おしぼりも3回も新しくなった。ナプキンにも神経が行き届いている。
テーブルごとに仲居さんがつき、鍋に具材を入れる順番、並べる位置を、決められた通りに、温度と時間を見計らいながら、丁寧に「料理」してくれる。
お客の前に出る前には厳しい指導があるとのこと。
ねぎは千住の千寿ねぎ、白いのはカブ。今半の焼印のあるお麩は一日かけてやわらかくするのだそうだ。
お昼のすき焼きコースは4,860円。十分にその価値はあると思う。
今半の昼食は、講師の高橋美江さんとテーブルを同じくし、興味深い話を沢山伺った。おかげで時間が押して、食事のあとは解散・自由行動ということに。
店を出て向かいの店舗(こちらも今半)では、すき焼き肉まんや、すき焼きコロッケ(一個260円)があった。後者は、我が家の晩のおかずになった。
甘酒横丁に出てすぐにあった三味線の店。
江戸八珍「凡味」という気になる店構え。
ショーウィンドーにあったのは、十個入で五千円の太郎梅だった。
あとで、食べログの口コミを読んで、中にはいらなかったことを後悔した。
こちらは人形町通り沿い、水天宮駅に近い和菓子屋さん「壽堂」
店の前、暖簾のあたりでは、ニッキの独特の香りが漂っていた。
アート作品のようなお茶菓子だが、黄金芋という芋の形のお菓子が名物だったようだ。
たい焼の柳屋さんは行列だったので次の機会とし、去快生軒でおいしいコーヒーをいただいて帰った。
人形町は「玉ひで」に昔来ただけで、あとは初めての店ばかり。店の多さ、ひとつひとつの店の奥深さに魅せられた。
今度は夜に探訪してみたい。