墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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日本国宝展 東京国立博物館 @上野

10月15日から始まった「日本国宝展」、最初の金曜日夜間開館 (午後8時まで)で見に行った。

18時台に入ったが混雑はなく並ばずに入場、館内でも人垣が二重になる場所はあまりなく絵巻物類も少し待てば間近で見られ、人の肩ごしであればどこでも見られるような状況だった。
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すべてが国宝の「贅沢な」展覧会。

東博HPによれば1990年、2000年にも開催した国宝展には合計で120万人が来場。「本展覧会は、これら国宝の中で、人々の(あつ)い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会」と銘打っている。

出品される国宝は130件。日本の国宝の数は全部で1090点(2014/10/1現在)、移動可能なもので数えたら相当な割合になるのではないか。

文化庁 | 文化財 | 文化財の紹介 | 文化財指定等の件数

今回は、正倉院宝物11点も含まれる(11/3まで)

「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」は8世紀作とは思えない保存の良さと形や装飾の絵の素晴らしさで言葉もなく、「鳥毛立女屏風 第1扇、第3扇」など他に11点が展示されていた。

 

目玉展示のひとつに「国宝の土偶5体が勢ぞろい」がある。

見どころ/日本国宝展

ただし、土偶が5体揃うのは11/21~12/7の期間のみ。それまでは2体だけの展示だが、昨日はそのどちらにも人垣ができていた。

 

そのひとつ「合掌土偶」今年の8月に両国でも見た。


 
もうひとつは「縄文のビーナス」昨年8月に長野県茅野市(出土地)でも見た。

展示のされた方、光の当て方が違うと、印象も変わる気がする。5体揃った展示を早く見てみたい。

 

ちなみに佐倉の歴博ではレプリカの勢揃いを常設で見られる。

 

日本国宝展のHPの「出品目録」(pdf)では全出展作品の展示期間が示されている。

 

どれをとっても国宝だらけ見どころ満載で選んで記すのは畏れ多いが、11/9までの前期のみ展示で圧巻だったのは、巨大な「仏涅槃図(和歌山金剛峯寺 1086年作)」や「信貴山縁起絵巻(12世紀 10/26まで)」

後期のみでは「阿弥陀聖衆来迎図(和歌山有志八幡講 12世紀)」や「山越阿弥陀図(京都禅林寺 13世紀)」「孔雀明王図(京都仁和寺 11~12世紀)」「天橋立図(雪舟筆 16世紀 京博 11/26~)」そして「金印(志賀島出土 1世紀 11/18~30)」などがある。

通期の展示でも、藤ノ木古墳出土品や法隆寺の玉虫厨子、元興寺極楽坊五重小塔などが大迫力だった。

 

もともと東博にあるものは東京に居れば時期を待てばいつでも見られる(常設展示で見るほうがゆっくり見られる)が、全国各地にあるものはそうはいかないので、非常に貴重な機会となる。

 

大人1600円と安くはないので、一度しか行けないのであれば11/26~12/7の期間で行かれるのがよいか(天橋立図!)と思いますが、何度か通う価値もあるかと(回数券があればよかった・・・)

 

売店でのグッズ類も充実。土偶をかたどったチョコやビスケットがあったが、売店も撮影不可でした。

図録・グッズ・音声ガイド/日本国宝展

 

土偶ガチャ(5種類、各300円)に挑戦。

同じものが出た時点でやめるつもりで始めたら、4回うまい具合に出たところで「縄文の女神」が連続して「仮面の女神」が取れないまま終了とした(揃えようとするとあと3つは同じものが出ますよね)

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