墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「子どもに伝える美術解剖学 目と脳をみがく絵画教室」 布施英利著

2000年11月に「絵筆のいらない絵画教室」として紀伊國屋書店から刊行された本が、ちくま文庫になって8月(2014年)に発行された。

著者の布施英利氏は1960年生まれ、芸術・科学分野の批評家・研究者。すでに40冊以上の著書がある。

子どもに伝える美術解剖学: 目と脳をみがく絵画教室 (ちくま文庫)

子どもに伝える美術解剖学: 目と脳をみがく絵画教室 (ちくま文庫)

 

NHKの「ようこそ先輩課外授業」に出て、卒業した藤岡市の小学校で美術の授業を行った様子が、授業の前と後とで生徒が描いた魚の絵がどう変わったかとともに紹介されており、大変興味深い内容だった。

 

絵を描くためには自然と向き合い触れ合うことが大事であり、そのとき五感で脳が知覚した「外の世界」と、身体(内臓)が感じとる「内の世界」が統合して表現されると、描かれた絵を見る人の「世界」まで変えてしまう芸術作品となる。

ちょっとまとめ過ぎかも知れませんが、上記の主旨のことが、母校での授業や、(当時)2歳のお子さんや、ゴッホやピカソの作例など、豊富な具体例で、しかも読みやすい文章で紹介されています。

 

自分で釣ったフナを解剖するさせて、その後に元気に泳いでいるフナを見せる、という手法で「生命の輝きを見せる」という見せ方は、実際インパクトが高そうです。

 

自分も子供と一緒に釣りをやってみようと思いました。