墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「東京『路地裏』ブラ歩き」 岡本哲志著

著者は法政大学デザイン工学部建築学科教授で、「ブラタモリ」に7回も案内人として出た方。写真は建築系の写真家の鈴木知之氏。なので豊富な文中の写真には、幸せそうな表情の著者本人が頻繁に写っている。

東京「路地裏」ブラ歩き 路地裏の達人が“通の楽しみ方”を徹底ガイド!

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 著者曰く「路地が路地として魅力を放つのは、歩いていて人の気配を感じるからです。人が生き生きと生活していることを実感できなければ、路地の魅力は半減します」

確かに、路地を歩いていると、窓が空いてカーテンが揺れていたり、洗濯物が干してあったりする「人の存在感」が心地よい。NHKの「世界ふれあい街歩き」に惹かれるのも、それが感じられるつくりになっているからだろう。(人の存在感のない細道は、危ないから近づかない方がいい?)

人の賑わいが痕跡として残っている廃墟や遺跡を歩くことも別の魅力はあるが。

 

路地歩きのワンポイント・アドバイスもあった。

・基本は「高いところから低いところへ歩くこと」でコース設定は大事。

・路地を歩くときは静かに、人に出会ったら挨拶することが大切。私有地に半公共的な道、路地がつくられた経緯を考えると、公道を歩いているわけではないので。

 

この「ガイドブック」に収められているのは、銀座、谷根千、本郷、築地、新宿・渋谷・吉祥寺・自由が丘の横丁、日本橋、京橋、月島、神楽坂、向島、北品川、荒木町、佃島、南品川、羽田の各路地。魅力的な居酒屋も沢山ある。

時間をみつけて歩いてみたい。