墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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甲斐駒ケ岳登山② 2014年8月 @南アルプス

前回の続き。

駒津峰から、やせ尾根の道を一旦下ると、最後の登りに取り付く。

巨大なピラミッドのような甲斐駒の花崗岩の塊が、圧倒的な迫力で立ちはだかる。

広河原からのバスの車内放送では「甲斐駒ケ岳は昔から、山の団十郎(歌舞伎市川流の家元)と呼ばれています」との案内があった。

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以下はWikipediaより抜粋。

「駒ヶ岳」の名を冠する独立した山は全国に18山あるが、甲斐駒ヶ岳2967mが最高峰、木曽駒ヶ岳が2,956 mが続く。

南アルプスの山々は、高い標高と大きな山容を持ってはいるが全般になだらかな稜線を連ねており、鋭角的な姿をした山は多くない。しかも、仙丈ヶ岳など南アルプスの他の多くの山は、前山に阻まれて人里からは間近に見えないことも多い。これに対して、甲斐駒ケ岳は、山梨県側の山麓から一気に2,500 mほどの標高差をもって立ち上がっており、中央本線沿線からもその全貌が望まれる。

さらに、水成岩の山が多い南アルプスの中で、例外的に火成岩である花崗岩から成るため、山肌が夏でも白く望まれることも、駒ヶ岳の個性を際立たせている」

 

直登のコースもあるが、巻き道の正式ルートを行った。

花崗岩が砕けた粒が積もった「ザレた」道で、足元が安定しない。滑ったら終わりなので慎重に進む。大きな岩が点在し、それを乗り越えたりするので「アルプス度」が濃い。

岩場の高山植物が癒してくれたが、キツくて他に写真を撮る余裕がなかった。

タカネツメクサ

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そして午前9時に登頂。甲斐駒ヶ岳・2967m。

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山頂の岩に登る人もいた。

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今回もガスの中。隣の摩利支天もやっと見えるくらい。晴れていればその左上に鳳凰三山、そしてその上に富士山も見えたはず・・・

団十郎:「また来なよ」、ということか・・・

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少し経って北側の眺望が開けてきたが、帰りのバスの時間があるので10分だけ休憩して下山開始。

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下りはストックが非常に役に立った。

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面白い形の岩を発見。子供がこっちを向いて腹ばいに寝ているように見えませんか。

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帰り道は、とても長く感じられた。

途中で見えた、ゴール地点のテント場(望遠。ミニチュアモードになってしまっていた)

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仙水小屋を過ぎたところで大学生くらいの歩荷(ボッカ)さんとすれ違った。食べ物がおいしいという評判の小屋で出す食材を、背中一杯に積んでゆっくり歩いていた。

重さ60kgあるとのことで、さすがに息が荒かった。

 

12:40位に無事下山。甲斐駒も登り4時間、下り3時間で計7時間の山行だった。

O隊長が先に下りていて(倍の早さで!)、テント撤収は終わっていた(何から何までお世話になりました)

トイレだけ行ってすぐに北沢峠バス乗り場へ。13:30発に乗れた。

広河原からは、再びジャンボタクシーに乗車。途中の奈良田で温泉(奈良田の里温泉)に、時間の関係で40分だけ滞在。

温泉の休息所からの眺め。

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甲府駅に17:20に到着。駅前の居酒屋にて生ビールで無事を祝って帰路についた。

 

今回も、(登り下りは)キツくとも、楽しく充実した山行でした。

同行のみなさんのお蔭で、なんとか登り切ることができました。

これでこれから中央本線に乗るたびに「あそこに行ったのだ」と悦に入ることができます。しばらくは余韻を味わいたいと思います。(2014夏山・了)