墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

千葉県立中央博物館大利根分館  水郷佐原水生植物園 千葉県香取市扇島

前回のつづき。

鹿島臨海工業地帯の港公園から車で30分ほどで千葉県立中央博物館大利根分館に着く。「水郷佐原水生植物園」の裏手になる。

利根川の北側になるが、ここも千葉県。

来るのは2度目。4月から9月までしか一般公開しておらず、前回来たのは去年の3月末だったが、たまたま学芸員の方がいて特別に見させてもらえた。

http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/04/01/122918

 

今回は6/29まで開催の企画展「香取海がもたらしたもの」を見に来た(大人300円)

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内部写真は、常設展の方に限り「物撮りでない引いた絵ならOK」とのことだった。

縄文土器の、さわれる展示もある。

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舟運や農具・民具の展示物が充実している。

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川蒸気、通運丸の本格模型も。

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常設展出口付近にある、外輪船「通運丸(明治10年~)」の定期航路図。利根川、江戸川、利根運河、霞ケ浦、北浦に航路が張り巡らされていた。

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利根川沿い部分の拡大。これだと息栖神社は対岸小見川との渡し航路しかない。明治期には東国三社参りは人気がなくなったのか・・・

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そしていよいよ最後の部屋が企画展。

写真に撮れなくて残念だったが、この日に見てきた古墳の出土物や、石枕(9点も!)の充実した展示だった。

千葉日報のニュースサイト

http://www.chibanippo.co.jp/news/local/199693

 説明パネルを全部写真にとりたかったが、A4の4ページのカラーのパンフレットにも詳しい説明があった。

 

石枕(いしまくら)は古墳時代中期に埋葬時に使われた遺物で、全国で120例が確認されるが、その約半数が千葉県出土。特に香取海南岸の下総地域に集中している。茨城県側にも分布しているので「常総型石枕」とも呼ばれている。

香取市山之辺手ひろがり3号墳(長辺30m、短辺14mの長方形墳)からは、石枕1点と立花(りっか)3点が出土。ここ出土の立花は4個の勾玉を組み合わせたもので、枕の方に差し込み用の穴もなく、最も古いタイプと考えられるそうだ。

 

立花は勾玉を組み合わせたから、あの形になったのかと初めてわかった。勉強になった。

石枕もよく観察すると綺麗に磨かれていて、線刻があるものもある。石が貴重だった下総だったから流行ったのか?

図録はなかったが、係りの方に6/7に開催した講演会のA3の2枚のレジュメをいただいた。ありがとうございました。

興味深い記述による確認、発見ができました。

香取海周辺では、水上交通により石材や土器の物流が発達し「香取海文化圏」が形成されていたこと。

古墳時代以降はヤマト政権などの中央の文化が流入しており、ヤマトにとって香取海は、鹿島・香取神宮の存在や東北経営の拠点として重要だったということ。

石岡市舟塚山古墳(全長188m!)は三之分目大塚山古墳と類似の朝顔形埴輪を持ちち、三之分目の流れをくむ、香取海を掌握した首長だったこと。

【再々掲】舟塚山古墳

http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/05/07/094329

・石枕のルーツは西日本だが、枕の周囲に孔を穿ち立花を挿しこんで使用したのは常総独自のもの。北関東産の滑石などの軟らかい石を整形した石枕は、シンプルな形から整った形への変化が見られること。

等々

 

博物館を出て、まだ少し時間があったので、向かいの水生植物園に行った。通常は博物館側のゲートは「あやめ祭り」期間中(2014は5/31~6/29)だけ開く。

こちらもあと一日で終了だった。

 

年季の入った看板。

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東洋一の花しょうぶ、400品種150万本を誇る。入園料700円。

朝は雨模様であり、かつ「あやめ祭り」終盤だったせいか、あまりお客さんはいなかった。

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終了間際にしては結構咲いていた。

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7/12~8/10は「はす祭り」になるそうだ。

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ちらほら咲き始めている。

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大きな蕾が美しい。

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はすも綺麗だが、園内面積の9割くらいは花しょうぶ。

5月からアヤメ・カキツバタ25万本が、6月の「あやめ祭り」で150万本のハナショウブが開花する。花菖蒲祭ではわかりにくいのか?

桜ほど開花期間は短くはないが、年に2か月ほどの稼働だと民間では運営難しいだろう(香取市が運営) それだけに貴重な植物園ということ。

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サッパ舟で園内の池を「クルーズする」サービスもあった(大人500円)

帰り口は水田の間の道を通る。無料の眺めだが素晴らしい。一旦停めて一枚撮った。

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