墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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鳥見神社 道作古墳群 GW北総墳行②

上宿古墳から道作(どうさく)古墳は3kmほどの道のりだが、道に迷って小林駅(JR成田線)を経由する大回りをしてしまった。

道作古墳群のすぐ直前で気になる神社があったので立ち寄った。

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・鳥見神社(とみじんじゃ)

由緒が刻まれた石板は鏡のように磨かれていた。

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鳥見神社は、この下総地方にのみに複数鎮座している(とみ・とりみ双方の読み方がある)

 常陸国風土記(和銅6年:713年編纂)の「香澄の里」の項に、景行天皇が下総の国、印波の鳥見の丘に登られたという記述があるそうだ。検索していたら、鳥見神社について非常に詳しく調べられた下記のサイトに至った(まだ読み切れていません)

http://www14.plala.or.jp/nikorobin/torimi1.html

 

創建と伝えられるのは崇神天皇5年(紀元前93年)で、かつては下総台地上に点在する印西18ヶ村の総社だったそうだ。

御由緒には「千葉氏の崇敬、特に篤く」ともある。

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社殿は安永6年(1777年)の造営とのこと。本殿は当時からのものか。

http://www.kanko.chuo.chiba.jp/kanko/1211/

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境内は1500坪あるそうだ。つまりサッカー場くらいの広さ。

鎮守の森が広がっている。本殿の裏で、大きな木が輪切りになっていた。

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道作(どうさく)古墳群は、鳥見神社から200mくらいの場所にあった。群中最大の1号墳(前方後円墳)は道路に沿って横たわっている。向かって右側が後円部。

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・道作古墳群 以下は案内板の転記。

「道作古墳群は古墳時代後期(6世紀後半)頃につくられた古墳群であり、前方後円墳7基、円墳13基の現存する古墳から構成され、北側に利根川を望む標高30mほどの北東に延びる狭い台地上に位置しています。

古墳とは当時の支配者の墓であり、道作古墳群の周辺の小林地区では、古墳時代の中期頃につくられた瓢塚古墳(円墳・昭和46年調査・消滅)、馬場古墳、駒形古墳など数多くの古墳が確認されています。また、古墳群の東側では。古墳時代の集落跡である駒形北遺跡が発掘調査され、古墳群との関連性が注目されています」

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・道作1号墳 前方後円墳 全長46m 前方部高さ4m 後円部高さ3.5m

「墳丘裾部には1段の基段を有し、ボーリング調査では後円部のほぼ中央に竪穴式の石棺の所在が予測されます。さらに周溝の確認調査では下総型円筒埴輪の破片が出土しています」とある。

後円部裾から。

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道路の反対側、前方部裾から。

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後円部から前方部。

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前方部の墳頂。周囲の眺望はない。

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前方部から後円部。

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1号墳の北側に点在する円墳。

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同じく円墳群。ちょっとした広場になっているが、下草が伸び始めている、

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これは前方後円墳? 個別の古墳の案内板はなかった。

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案内板にあった周囲の古墳を見ようとしたが、藪だったり私有地だったりしたので断念した。

 

道作古墳群のある場所は、小林牧場(大井競馬の競走馬の調教場)に接している。園内を通る道には門扉がなく、車でもそのまま通り抜けられる。

700m続く桜並木は「房総の魅力500選」にも選ばれていたそうだ。

すでに濃い緑の並木だったが、とても気持ちのよい道だった。

 

つづく。