5月3日、よく晴れた。子供2人がそれぞれ予定があったので、夫婦で墳行。
「北総線の小さな旅」に記載されていた「道作(どうさく)古墳」と、埼群古墳館さんお勧めの「上宿(かみじゅく)古墳」、および近くの郷土資料館を訪ねた。
まずは白井市郷土資料館へ向かう。白井市文化センターというホール、図書館、プラネタリウムとの複合施設の中にある。見覚えがあると思ったら、前に姪のバレエの発表会で来ていた。
郷土資料館は3階にある。石器、土器から民具、地元書道家の書まで充実しているが、古墳調査の様子と出土物には特に目を引かれた。
http://www.center.shiroi.chiba.jp/kyoudo/index.html
写真掲載は職員の方の立会いが必要とのことだったので見送った。
2階のカフェで昼食。ランチメニュー6種類で各650円。「梨のタレ豚丼」を頼んだら美味だった。外の広場の緑が鮮やか。
調査の様子が展示されていた古墳のことを職員の方に伺ったら、個人の私有地内だが見学できる可能性があるとのこと。近辺の常時見学可の古墳を勧められたが、「水神山古墳」も「北ノ作1・2号墳」も見たところであったので、個人宅の古墳に向かった。手賀沼から続く低地を望む台地上の古墳だった。
水神山古墳
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/11/11/114133
北ノ作1・2号墳
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/02/24/000815
白井市は北に柏市の旧沼南町と接しているし、白井市の東隣の印西市は北に我孫子市と接していた。意外なところで「地理感覚がつながって」発見があった。
その後、印西市の上宿古墳に向かった。上宿古墳は印西市役所のすぐ近くにある。
白井市の北の台地下の田んぼの中の道を進んで行った。
こちらの古墳も個人の敷地内にあり、周囲の案内板はなく見つけにくい。市役所の西側、県道4号を隔てて反対側の2筋目の小道沿いに、少し開けた場所があり、そこに説明板があった。
ゲートがあったので逡巡していると、お隣の2階の窓の中から「そこの入って左の竹やぶだよ」との声が。お礼を言って門扉を開けて中へはいった。
説明板にも、この古墳は個人宅内にあるので「マナーを守って見ましょう」とあった。
竹林の中の歩きやすい小道を進んでいくと、石室が口を開けていた。
少し下がった位置に門扉と開口部。
・上宿古墳 墳形不明 7世紀後半〜8世紀初頭
石室は全長2.84m 高さ2.2m。「上宿古墳は良好な保存状態を示し、構築時の様相をそのままとどめており、栄町岩屋古墳とならび考古学的価値がある」とある。
門扉に鍵がかかっておらず中に入れる。中はさらに一段低くなっているようだ。
ここでライトを持ってこなかったことを後悔する。外が明るいので中が真っ暗。小動物の気配はなかったので、思い切ってはいった。かがんでそろりとはいる。
見事な貝化石の切り石。
中は天井が高くて、まっすぐ立っても上に余裕がある。ひんやりしていた。下の写真はしゃがんで撮ったもの。
開口部の後ろから。
上の写真の反対側は隣の民家の敷地になっているようだ。
竹の子の林。
30mくらいのアプローチだったと思うが、静かで心地の良い竹林だった。
続く。