墳行暦1年余で僭越でありますが、「房総の古墳を歩く」に掲載された古墳をある程度探訪したと思うので、自分にとって印象深かった千葉県内の古墳を10基挙げてみました。選ぶということは選ばれないものが出てくるので、古墳に対して失礼な行いではありますが、「ちょっと行ってみようかな」と思われた方の背中を押させていただきます。
春は古墳探訪のベストシーズンであり、おそらく混雑はしていない静かな場所だと思いますので、古代へ思いを馳せてはいかがかと思います。(下記写真はすべて再掲載です)
・殿塚古墳(横芝光町)
形のよい2基(殿と姫)が仲良く並ぶ。今の季節、野生の藤の花がドーム状になっているはず。はにわ関連の博物館も公立私立2館並び、数多くの埴輪鑑賞ができる。芝山仁王尊の三重塔も見ごたえがある。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/05/07/094138
・岩屋古墳(栄町)
県内屈指の龍角寺古墳群(園内全体で70基)の主墳。日本最大級の方墳。
房総のむらでは江戸時代の町並み、農家が復元されている。「逃走中(戦闘中?)」のロケができるほど広い。旧学習院初等科正堂(重文)が復元完了だそうだ。「白鳳の道」も古代の雰囲気を残す。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/06/10/094156
・船塚古墳(成田市)
公園と一体化した大きな前方後方墳。直近で2回も通ってしまった。
成田山新勝寺への御参りとセットでぜひ。車であれば、2駅先「滑河(なめがわ)」の下総歴史民俗博物館で動物埴輪の見学も。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/04/27/071215
・内裏塚古墳(富津市)
千葉県最大、東日本でも第4位の規模。三条塚古墳のある飯野神社(飯野陣屋跡)も見応えがあった。近くに富津岬、富津公園がある。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/03/31/120738
・率土神社南古墳(市原市)
現在の墳丘からは樹林で眺望が取れないが、神社の石段からは広く平野部が眺め渡せる。細くて長い参道も気持ちよい。袖ヶ浦市郷土博物館はジオラマが沢山あって楽しい。「ゆりの里」(農畜産物直売所)も近い。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/12/24/121307
・金鈴塚古墳(木更津市)
墳丘は大方削られたが、石室が残っていて内部が見える。金の鈴などの華麗な出土物が千葉県立上総博物館に展示されている。
三井アウトレットとセットにすれば、家族の方も満足?
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/04/15/090933
・城山古墳墳(香取市)
墳丘からの眺めが良い。古代の「香取の海」が広がっていたはずの平野部を遥か遠くまで見渡せる。小見川市民センターいぶき館にある郷土資料館では、見事な出土物の数々を見ることができる。車なら香取神宮や佐原散策とセットで。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/11/18/110320
・中の城古墳(神埼町)
お寺(並木神宮寺)から古墳までのアプローチがよい。古墳の横は「こうざき自然遊歩道」として整備されている。すぐ近くのあずまやからの眺めが素晴らしい。
神埼神社、寺田本家(自然酒「五人娘」は美味です)もある。成田ゆめ牧場とセットで。前出の、下総歴史民俗博物館も近い。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/03/14/123111
・能満寺古墳(長南町)
墳丘の形を美しく保ちながら、ひっそりと林の中に隠れている古墳。睦沢町歴史民俗資料館や妙楽寺大日如来坐像など、仏像拝観としても素晴らしいコースになる。県立中央博物館大多喜城分館のある大多喜の町も近い。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/12/09/094221
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/12/09/094310
・駄ノ塚古墳(山武市)
古墳に着くまでのアプローチが、かつての風景を残している。そのまま時代劇も撮影できそう。圏央道の山武成東ICを出てすぐの場所で日本の原風景に触れられます。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/01/29/070511
他にも、そもそも未探訪のところ、紹介しきれていないところは数多くありますが、急がず大切にじっくり回っていきたいと思います。ご参考になれば幸いです。
千葉県以外の関東近辺のお勧めはこちらに