新田の歴史館で埴輪を見た後は国道17号を北上し、赤城山南麓の台地上にある大室古墳群へ。広々とした公園に100m級の前方後円墳が3基並び、その他複数の古墳も見られる。3基は、いずれも国指定史跡。前二子・中二子・後二子の順に築造されたそうだ。
早速、南側駐車場に近い群中最大の中二子古墳へ。駐車場側から吸い寄せられるように近づいて行く。
・中二子古墳 前方後円墳 墳丘長111m 周溝長170m 6世紀前半
群中最大サイズ。墳丘の上下の平坦面や中堤には、かつていろいろな形象埴輪や沢山の円筒埴輪が並べられていた。
中堤の上には埴輪列が一部復元されていて賑やかになっている。
周溝、周堤や基壇も含めて復元整備されているので、輪郭線が優美。どこからでも上れるのも嬉しい。
後円部から、埴輪の並ぶ中堤。
後円部からの眺め。
後円部から前方部。明瞭なくびれ部。
前方部の裾。直線の角が気持ちよい。
前方部から後方部。うなじのようだ。
前二子、後二子ともに石室があるが、中二子のものは見つけられなかったそうだ。
横からの姿。前方部も高く復元されている。
中二子古墳の北には、軸を中二子側に傾ける様にして、後二子塚古墳が隣り合う。
・後二子古墳 前方後円墳 墳丘長85m 周溝長106m 6世紀後半
こちらは石室が開口している。石室に続く道は少し掘り下げられている。
前二子との比較では石室が短くなり天井が高くなっているようだ。石室入り口前で儀式が行われたことが、出土した土器の位置でわかるようだ。
竪穴式では前方部上で行われた儀式も、横穴式になってからは墳丘下に降りて来たということか。
石室内はセンサーで灯がつくのでありがたい。
後円部からの眺め。
後円部から前方部。
前方部下から。大きな基壇があるのがよくわかる。
・小二子古墳 前方後円墳 墳丘長38m 6世紀後半
後二子古墳によりそうようにある。墳丘上に埴輪群が復元されている。
わかりやすい案内板。小振りの古墳だが国指定史跡に含まれる。
高さ1.8mの石室があったが、石で塞ぐ形も復元されている。
埴輪の復元には手間も予算もかかるらしい。レプリカでも大事にしたい。
斜面に立つが、きちんと水平がとられている。
古墳群の築造時期と大きさ、位置関係がわかる案内板があってとてもわかりやすかった。
続く