墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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上野塚古墳 須恵国の古墳⑨ 千葉県富津市

須恵国の古墳シリーズ、やっと最終回。

青堀駅に到着。最後に、駅前の上野塚古墳を見る。

・上野塚古墳 (帆立貝形)前方後円墳 墳丘44.5m 周溝55m 5世紀末頃

古墳群中の古さでは内裏塚古墳に次ぐ。「当古墳の墳丘下には古墳時代前期の集落跡(上野遺跡)が存在しており、東海西部地方の土器(S字状口縁甕)などが検出されている。古墳時代において富津周辺は海上交通の要衝であり、当古墳は海上からも見えるランドマーク的な存在であったと考えられる」そうだ。

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駅前ロータリーの整備で(?)、前方部の大部分と後円部の半分近くが削られ、緑の部分しか残存していない。下は削られた部分のコンクリ壁にある案内板。

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上手の左上部、下から見上げると結構大きい。

 

 

 

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墳丘は下から見た感じより広い。 

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墳丘から青堀駅。f:id:massneko:20140329164656j:plain

 

当古墳は内裏塚古墳群中で最も海寄りに位置するが、ここまでは「沖積平野の砂丘列上」にある(房総の古墳を歩くより)

確かに、駅前の国道16号は一段低いところを通っており、駅(鉄道)や小学校、そして古墳は、そこから5mくらい高いところにある。

上野塚古墳は高さ5mでも段丘の端にあるので遠くまで見通せる。かつては目の前が海で、行き交う舟から古墳はよく目立っただろう。

 

海岸に向かう北西方向の眺め。正面に並んだ煙突は、東電富津火力発電所。

内裏塚古墳群中、最も眺めのよい墳丘かも知れない。(駅前なので登っていると目立ちますが)

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北方向。正面が青堀駅前交差点。左右の道が国道16号。16号は左に3km程の「富津交差点」でいきなり終わる。大東京圏の外周部を約250kmの距離でつなぐが、反対側の終点がなんと走水(神社から500m先の防衛大学前)

16号はヤマトタケルの航路で円環となる・・・

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別の駅前の案内板。右の駅から左に伸びるのが国道16号。その先は富津岬。 

 

最後の訪問地、古墳の里ふれあい館。改札出口からもう一度、跨線橋を渡ったところにある。17時閉館。いい地図、パンフレットが置いてあった。はじめに行っておくべき施設。

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前方後円墳の形の案内板。面白いが地図はやっぱり四角がいい?

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跨線橋から、内裏塚古墳を望む。

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さすがに歩き疲れたが、見られなかった古墳も多いのでまた来たい。

充実の土曜日だった。

続きはないが翌日曜日は、縁あって、さきたま古墳群へ行った。