墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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立体地図 千葉県

週末の大雪続きで古墳探訪叶わず。
立体地図を眺めながら行ったところを思い出し、今後の計画を考える。

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日本橋の地図専門店「ぶよお堂」で買った「くにゃマップ」

「ぶよお堂」
http://locoplace.jp/t000133270/

「くにゃマップ」はシリコンのようなやわらかい素材でできている。
作っているのは「富士製作所」というところ。
http://www.fuji-mfg.co.jp/gakkoumuke.htm

標高が強調されているので、日本一、最高標高地点が低い千葉県でも地形が立体的に理解できる。
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安房上空から北方向。
手前が千葉県の最高峰、都道府県別最高地点47位の「愛宕山408m」。
その向こうは上総と安房の分水嶺となっている房総丘陵。
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このあたり、三浦半島から横に続く古い地層、嶺岡(みねおか)帯があって「蛇紋岩」が露頭しているそうだ。
千葉県立中央博物館の展示・解説が詳細かつわかり易く興味深かった。
地元紙房日新聞に「房総分水嶺」のコラムがあって面白いが、標高は低くても縦走はハードのようだ。
http://www.bonichi.com/Guide/index.htm?cid=c&TXSID=1jm8njqmji2quer0trupe7t3t3


その房総丘陵から3つの河川が、いずれも北に、そして途中で西に向きを変えて流れる。
東から養老側、小櫃川、小糸川。
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今は、養老川に沿って小湊鉄道が、小櫃川に沿ってJR久留里線が通る。

古代は、川ごとにクニがあり、今でも古墳群が残る。
村田川に菊間国、養老川に上海上国(かみつうなかみのくに)
小櫃川に馬来田国、小糸川に須恵国。
いずれも「房総の古墳を歩く」より
http://www.haniwakan.com/kenkyu/boso/hazimeni.html


下総台地は、フラクタルな感じの地形が広がる。
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グーグルマップの航空写真を見ると、アートのように思える場所もある。

小舟の時代は、東京湾側からは印旛沼を抜けるのが主要路のように思える。
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印旛沼周辺も、古墳群が多い。と言うか、古墳群は印旛沼を含む「香取海」周囲にある。

また、千葉県全体を改めて眺めると、周囲を水で囲まれていることがわかる。
北海道と沖縄以外で、県境に山がないのも千葉県だけ。
千葉県は島だった・・・